オーベルジュ フレンチの森を歩いていると、ふと、爽やかな香りに足を止めることがあります。
その香りの正体は、ガーデンで育つハーブたち。
ローズマリーやミント、タイムなど馴染みのあるものから、普段なかなか目にすることのないものまで。フレンチの森のガーデンでは、約200種類ものハーブが育てられています。
でも、なぜレストランに、これほどたくさんのハーブがあるのでしょうか。
一枚の葉が、一皿を変える。
料理に添えられた、小さな一枚の葉。
一見すると彩りのための飾りにも見えますが、ハーブは料理の印象を大きく変える存在です。
爽やかな香りを添えるもの。
ほのかな苦味で味わいを引き締めるもの。
肉や魚の旨味を、より鮮やかに感じさせてくれるもの。
口に入れた瞬間に広がる香りから、食べ終えたあとの余韻まで。
ほんの一枚の葉が、一皿の景色を変えてくれる。
それが、ハーブの面白さです。
ガーデンから、レストランの一皿へ。
フレンチの森では、ハーブを単なる「飾り」ではなく、ひとつの大切な食材として考えています。
季節とともに表情を変えるガーデンから、その時々の料理に合うハーブを選び、料理の香りや彩りとして取り入れる。
ときには料理だけでなく、ドリンクの一杯を彩ることもあります。
今、お皿の上にある一枚の葉も、少し前までガーデンで淡路島の風に揺られていたものかもしれません。
そう思いながら味わってみると、いつもの一皿が少し違って見えてきます。
「食べる」だけではない、美食の時間。
お食事の前にガーデンを歩き、ハーブの姿を眺める。
葉にそっと触れ、その香りを感じてみる。
そしてレストランの一皿の中で、もう一度その香りに出会う。
見る。触れる。香る。そして、味わう。
レストランだけで完結するのではなく、その周りにある自然まで含めて食を楽しむこと。
それもまた、オーベルジュ フレンチの森で過ごす時間の楽しみ方のひとつです。
次にお越しになった際には、ぜひ料理の上にある“小さな一枚”にも目を向けてみてください。
そこにはきっと、淡路島の季節と、ガーデンから一皿へと続く物語が隠れています。
次回の「フレンチの森 食の小話」も、どうぞお楽しみに。
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